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​在宅勤務のメリットとデメリット

​在宅勤務のメリットとデメリット

約3年前 by Reili Sweet
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2020年2月現在、新型コロナウィルスが世界的に大流行の兆しを見せ始め、それに合わせて企業も在宅勤務、テレワークを積極的に推奨したり、導入したりし始めました。そこで今回は、そんな「在宅勤務」が抱える有用性と、内包する危険性の両面をピックアップしてみました。

 

在宅勤務を行うメリットは、何と言っても時間の自由さです。むしろ、「自由さ」こそが、全ての利益と不利益の原因といってしまっても良いでしょう。まず、通勤時間が消滅します。これにより仕事を始めるために必要だった身支度も減り、朝食もしっかりと食べることができるようになります。人によっては子供の世話をしてから仕事に取り掛かることだってできるようになります。在宅勤務を始めてまず一番になくなるのが、通勤とそれに付随する時間の全てです。

しかし時間が増えることは良いことばかりではありません。それまでは自然と計画されていた「職場での時間」がごっそり消えることで、人によってはスケジュール管理に支障をきたす場合もあるでしょう。リラックスできる空間の中で、どれだけ自分を律して仕事ができるか、というのはよく検討しておかねばならない要因です。

職場での時間が減ることにより、円滑な連絡手段も用意必要とされます。そこでは雑談よりも業務連絡が優先され、話が横道に逸れることを防いでくれます。親睦を深める、ということは難しくなるかもしれませんが、同時に情報が精査され、必要な人に必要な話が行くようになります。オンラインでの作業は対面での作業より数倍は時間がかかります。情報の伝達が早くとも、それを読み、対応するのは人間で、話されたり目の前で作業したりするよりも、ワンテンポ遅れが生じるからです。余計なことをしている暇は少なくなり、結果として作業効率がアップしやすくなりますが、これは長期的な目で見た場合の話であることにも注意してください。

通勤時間の消滅、必要以上の付き合いの削減により、ストレスが大幅に緩和される人も少なくありません。人付き合いが好き、という人にとっては、在宅勤務が必ずしもプラスというわけではありません。しかしながら、自分を優先して動くことができるので、「残業をしなければ査定に響く」「上司との付き合いを家族以上に優先させなければいけない」といった前時代的なわだかまりからは大きく解放されるでしょう。子育てをしながら働かなければいけない、という親世代にとっても、在宅勤務はメリットの大きいものです。

一方で、チームワークは弱まりがちです。やはり顔を合わせて話ができない以上、本当に必要な火急の案件に対して対面での会議ができないのは大きく響いてきます。それまで何の気なしにできていた会議が突然できなくなるので、より綿密なコミュニケーションが求められます。前述した通り、オンラインでの作業は対面での作業より数倍は時間がかかります。これを肝に銘じ、トラブルが発生した際の対処についてなどをしっかりとマニュアル化して置くと良いかもしれません。

以上がざっくりとではありますが、在宅勤務のメリットとデメリットです。注意しなければいけないのが、在宅勤務によって評価方法が変わってくるであろうということです。在宅勤務では仕事の結果だけが目に見えるものとなります。そこに至るまでの努力は、これまで以上に隠れてしまい、評価の対象になりづらくなります。どれだけ成果を出せるか、そして評価する側はどれだけ隠れた部分にまで目を通せるかが鍵となってくるでしょう。