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候補者との面接、求める情報を聞き出すための3つのポイント

候補者との面接、求める情報を聞き出すための3つのポイント

ほぼ2年前 by Reili Sweet
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面接の場に立つと、「聞きたい情報はあるのに、求めているような情報の回答が得られない」「もっと詳しい話を聞きたかったのに、時間いっぱいになってしまった」などの経験はありませんか? 今回はそんな悩みを解決する3つのポイントを解説します。


本記事はこちらの動画を参考に書き出したものです。よければ動画もご覧ください。

限られた面接時間の中で、知りたい情報を聞き出すには、何よりも面接官であるあなた自身が「黙る」ことが大事になります。たくさん質問しないと、候補者のことをより深く知ることができないように感じられるかもしれませんが、実はこれは逆効果なのです。


話す時間は20%

面接全体の時間を考えると、面接官として自分が話すべき時間はわずか20%ほどです。残りの80%は候補者に話してもらう時間です。面接官としての経験がある方は、自分の会社についての説明をしっかりしないと、候補者も正しい選択ができないと考え、多くの時間を会社の解説に充てる場合があるかもしれませんが、これは同時に候補者の話す時間を奪っているということでもあります。できるだけ候補者に話させることで、より情報を引き出すことが狙いです。これを上手に行う人は、アクティブリスナー(能動的な聞き手)と呼ばれます。


質問の種類を使い分ける

ではアクティブリスナーになるために、どんな質問をすれば良いのか、という課題が出てきます。これは「オープンエンドクエスチョン」と「クローズドエンドクエスチョン」の2種類を意識的に使い分けることで解決します。

オープンエンドクエスチョンは、質問を答えるのに何かしらの文章や解説が必要な、少し入り組んだ質問です。クローズドエンドクエスチョンはそれとは逆に、YesかNoの二択で答えられる質問のことです。

例えば、まずは候補者がマネジメント経験があるかを知りたい場合は、「これまでマネジメント経験はありますか?」とクローズドエンドクエスチョンを投げかけます。すると候補者は「あります」「ありません」のどちらかで答える必要がありますよね。あります、と答えられたら、「そうなんですね。何人くらいをマネジメントしましたか? その時、どんなことを意識していましたか?」などと、相手のより込み入った答えを聞き出すオープンエンドクエスチョンを投げかけます。そうすると候補者も流れがあるため、突然オープンエンドクエスチョンを投げかけられるよりもスムーズに回答できるようになるのです。

難しい方は、オープンエンドクエスチョンは5W1Hで始まる質問で、候補者の思っていることや詳しい経験が聞けるもの、と覚えておくと良いでしょう。


沈黙を楽しむ

質問、特にオープンエンドクエションをすると、候補者が答えを考えるのに沈黙が少なからず生じます。ここで沈黙に耐えきれずに助け舟を出してしまうと、回答にバイアスがかかってしまうので、相手の答えを黙って待つ、という忍耐も重要になってきます。話すペースは人それぞれなので、無理に答えを急かす必要はありません。その方が、より候補者の言葉での答えが返ってきます。