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CFOになるためのマインドセット①

CFOになるためのマインドセット①

約1年前 by Hisato Wakaizumi
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​みなさんこんにちは。

いきなりですが、

”CFOが普段からどんなことを考えているか知りたい!”

今回の記事はそんな思いからスタートし、実際にCFOの方にとったアンケートをもとに作成した記事になっています。

記事ではこんなことを話して頂いています。

  • 自己紹介

  • CFOの役割とは

  • それぞれの理想とするCFO像

  • CFOになるまでの道のり

それでは、アンケートにご協力頂きました山辺様の記事です。下記ご覧ください。

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自己紹介をお願いいたします。

Wella JapanでCFOをやっております山辺です。Finance Career25年、ヨーロッパのブランド(主に消費財)の日本におけるビジネスサポート&デベロップメントに20年、Finance Management (Head of Finance)として10年のキャリアを築いてきました。趣味は旅行です。

【山辺様にとって理想のCFOとは】

現在すでにCFOとして活躍されていますが、そんな山辺様が目指している、または理想としているCFOの姿・マインドとは何ですか?

「コンセプチュアルに物事を見る」ことを心がけています。一般的に「コンセプチュアルスキル」と呼ばれる、複雑にからみあった情報を体系的に処理して単純化する、本質を見出す力とは部署を率いていく上で、また会社のマネジメントとして非常に大切だと思っています。

目指す、もしくは理想とするCFOになるために、具体的にはどんなことを日々されていますか?

CFOの大事な仕事の一つが「リスク管理」です。これは単に予算に対するリスクだけでなく、「人・物・お金」という”会社の資産に対して負う可能性があるいかなるリスク”に対しても目を光らせ、常に情報を得るためのアンテナを張っておく(関係部署と常にコミュニケーションをとる)ようにしています。

今までCFOとして何社かご活躍されていますが、Wella JapanでCFOをやるにあたって、今までと違うチャレンジはなんですか?

Wellaはドイツで生まれた140年の歴史をもつブランドですが、ここ10年はP&G, Cotyといった大手企業さんの一ブランドとして成長してきました。昨年末よりKKRという投資会社のもとでWella Groupとして独立した道を歩みだし、再度「自分たちの会社を作り出していく」ステージにいること。これは大きなチャレンジです。

山辺様が CFOとして楽しんでいること、また辛いことはなんですか?

楽しんでいることは、(CFOだからではないですが)多国籍企業として会社の中に多種多様な人種・文化が存在していて、それに触れられること。また、Wella JapanのFINANCEチームは向上心とチャレンジ精神に富んでいて、またお互いを思いやる気持ちもあり、彼らと仕事を進めていくのは非常に楽しいです。大変なことは(辛いことではないですが)CFOのとしての責任範囲は広く、会社で起きている様々なことに関わるため、数分おきに違う問題に取り掛かからなくてはならないこと。気が付くとお昼を食べ損ねたなんてことはしょっちゅうです。(正直、これも楽しんでいることの一つではあります。大変ですが、あまり辛いと感じたことはないです)

【山辺様がCFOになるまでの道のり】

山辺様のキャリアのスタートはAccountantだったと思いますが、その頃からCFOになりたいという目標はありましたか?いつ頃からどのようなイメージでCFOへの道が見えてきたのでしょうか?

お恥かしながら、最初の会社は、自分が将来何をしたいかもわかっていないまま入社して、会社が決めた財務部に配属となりました。CFOになりたいという目標は全くなく、ただ、Financeの仕事は自分にあっていたようで、数年してからBusiness Controlling/FP&Aをやりたいと思うようになりました。長年いたフランス企業で「自分の能力」を信じてくれた上司に出会い、その時点でもCFOになりたいという気持ちはなかったのですが、彼から様々な仕事やプロジェクトのチャンスをもらい、それら目の前にある仕事を一生懸命やっていったら、気が付いたらHead of Financeまでたどり着いていました。

CFOになるために今までのキャリアで意識されていたこと、大切にしていたこと等ありますか?

Financeには主にAccounting, Tax, Treasury, Business Controlling/FP&A, Internal Controlという専門分野で構成されています。また会社によりLegal & ITに至るまでその責任範囲となりうることがあります。

大切にしてきたことは、違う分野に関わるチャンスです。担当しなくても、プロジェクト等で関わる機会は大切にしてきました。また、ある程度規模のある会社ですと、「コーポーレト(本社)と「ビジネスフロント(事業部)」が存在し、その両方をバランスよく経験することも非常に大切だと思っています。

もし山辺様がキャリアのスタートに戻れたとして、今と同じキャリアを歩みますか?それともこうしておけばよかった、ということはありますか?理由も添えて教えてください。

自分の仕事が大好きなので、同じキャリアを踏むと思います。こうしておけばよかったという点でいうと、私は海外駐在経験がないので、もしやり直すとしたら、駐在希望で手を挙げたいです。

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みなさん、いかがでしたでしょうか?

”コンセプチュアルに物事を見る”

CFOだけでなく、ビジネスパーソンとして重要な考え方だと感じたので私も取り入れることができそうです。。

特に山辺様のように会社が独立するタイミングで大きなファイナンスの組織のトップとしてチームを支える立場では必須なスキルなのかもしれません。

キャリアアップ・キャリアチェンジのご相談はhisato@focuscoregroup.comまで!