Banner Default Image

CFOになるためのマインドセット②

CFOになるためのマインドセット②

9ヶ月前 by Reili Sweet
1635817420250

​先週に引き続き、CFOの方にご協力頂いたアンケートを元に記事を作成しました。

先週の記事はここから!(Mariko Yamabe / CFO @ Wella Japan

今回はTomohiro Murata様(CFO @ Virtusize)に下記についてお話して頂いています。

  • 自己紹介

  • CFOの役割とは

  • それぞれの理想とするCFO像

  • CFOになるまでの道のり

それでは第2週目の記事です。下記ご覧ください。

****----------------

自己紹介をお願いいたします。

VirtusizeでCFOをしております、村田と申します。Chief Fun Officer、あるいは有事のCFOとして率先して火中の栗を拾いに飛び込むキャリアを15年程楽しんできております。

【村田様にとって理想のCFOとは】

現在進行形でCFOとして活躍されていますが、そんな村田様が目指している、または理想としているCFOの姿・マインドセットとは何ですか?

事業を拡大するアクセルになること。

キャッシュという燃料を、どの施策、チーム、アイデアに配分するのかの見極めと判断の責任。

ブレーキを踏むべき場所、タイミングを理解した上で、限界までコーナーを攻める姿勢。

目指す、もしくは理想とするCFOになるために具体的にはどんなことを日々されていますか?

セールス、開発、デザイン、全てのチームやメンバーとよく会話をすること。

会社(という言い方はあまり好きではないですが)の体温、熱量を肌感覚として理解しておくこと。

今までCFOとして何社かご活躍されていますが、VirtusizeでCFOをやるにあたって、今までと違うチャレンジはなんですか?

一つ目はB2B(SaaS)型のビジネスモデルであること、もう1点は原則フルリモートでの就業環境であること。

これまで2Cタイプのエンドユーザーに直接価値提供しているビジネス経験が多かったので、B2B2Cとして、ユーザー/クライアントの双方のニーズを同時に満たすことの難しさを改めて実感しています。

Covidの影響で、当社以外の全ての企業が直面しているチャレンジであると思いますが、リモート環境でのチームコミュニケーション、会社の熱量を高めたり感じたりすることはこれまでにない工夫と努力が必要だと思っています。

村田様が CFOとして楽しんでいること、また辛いことはなんですか?

楽しんでいることは、儲かっていること、会社の成長などを、利益や会計の観点から誰よりも早く実感できること。

辛いことは、資金繰りなど、普段何をやっているか他チームと共有できず「抱え込む」業務が多く、たまに寂しい。

【村田様がCFOになるまでの道のり】

村田様のキャリアのスタートはBusiness Development Representativeだったと思いますが、その頃からCFOになりたいという目標はありましたか?いつ頃からどのようなイメージでCFOへの道が見えてきたのでしょうか?

全く無かったです。

15年程前には、いわゆる外資系企業以外の日本の転職マーケットにおいて、CEO以外のCXOという概念はあまり一般的でなかったと思いますので、自分がこれまでやってきた役割を後付けで名前をつけるとしたらCFOが一番近いのかなと途中で気がついた、というのが正直なところです。

自分なりのCFO観を形作っていく中では、最初の頃は社内外のステークホルダーに向けてCFOというラベリングがある方が動きやすいことが多いなあと感じ、そうした外的要因を意識していたこともあります。

CFOになるために今までのキャリアで意識されていたこと、大切にしていたこと等ありますか?

逆説的ですが、“Finance”という言葉に影響されすぎず、自分の役割を限定しないことを常に心がけています。

様々なバックグラウンド、得意領域を持つCFOの方々がいらっしゃる中で、他社や著名なCFOの方々の成功体験に引きずられすぎないよう、自分の軸、強みを明確に表現できるようにしていたい、ということはあります。

もし村田様がキャリアのスタートに戻れたとして、今と同じキャリアを歩みますか?それともこうしておけばよかったということはありますか?理由も添えて教えてください。

”Learner”なので、常に新しいチャレンジを求める性分としては、全くの異分野、関連性のないキャリアにチャレンジすると思います。

Finance領域は他の職種に比べて業界や業種への依存が少なく、常に新しい刺激や挑戦の機会に溢れていると思いますので、結果としてCFOに近いキャリアを歩むことになるかもしれませんが。

****-----------------

みなさん、いかがでしたでしょうか?

先週の山辺様とは全く違う意見がお聞きできて本当に興味深いですね。

村田様は”率先して火中の栗を拾いに飛び込むキャリア”とご自身でもおっしゃっている通り、企業の問題を解決すること、それがどんなに大変であろうと楽しめる方だと改めて感じるアンケート結果になりました。

キャリアのご相談はhisato@focuscoregroup.comまで。