今回は、外資系の面接、とりわけ転職の面接でよく聞かれる50の質問をまとめました。Q&A形式になってはいますが、読み進める前に自分で答えを考え、答え方と比較してみることをお勧めします。また、太字で書かれた質問は重視されるものですので、しっかりと対策をしておきましょう。
- あなたのことを教えてください/自己PRをしてください
- なぜ退職/転職したのですか?
- この業界でどんな経験を持っていますか?
- 自分の評価はどのようなものですか?/自分を成功者だと評価していますか?
- 同僚からの評価を教えてください/あなたはどんな人だと言われますか?
- 弊社について知っていることを教えてください
- (この一年で)どのような自己投資や勉強をして自分の価値を高めてきましたか?
- 他に受けているところはありますか?
- なぜ弊社で働きたいと思ったのですか?
- 弊社の社員の中に知り合いはいますか?
- 給与はどれくらいを想定していますか?
- 協調性はありますか?/あなたはチームプレイヤーですか?
- 採用された場合、どれくらいの期間弊社で働けると思いますか?
- 誰かを解雇したことはありますか?その時はどういった心境でしたか?
- 仕事に対するあなたの哲学を教えてください
- 仕事を辞めても生きていけるだけのお金が今すぐ渡されたら、あなたは仕事を辞めますか?
- ポジション/役職の変更を命じられたことはありますか?
- あなたが弊社でどう優秀な資産(人材、戦力)になるか説明してください
- なぜあなたは弊社があなたを雇うべきだと考えますか?
- 過去あなたがした提案や助言などについて教えてください
- 同僚について、ストレスに感じることはなんですか?/同僚のどんなところにイライラしますか?
- あなたの一番の長所を教えてください
- 理想の仕事について教えてください
- どうしてこの仕事について、成功を収めることができると思っていますか?
- どんなことを仕事に求めますか?
- どんな人とは働きたくないですか?
- 仕事とお金、どちらが大事ですか?
- 前の上司はあなたの長所がどんな点だと言うと思いますか?
- 上司との間にあった問題について教えてください
- 仕事で期待はずれだったり、嫌だったことはありますか?
- プレッシャーのかかる環境下での仕事ぶりはどうですか?
- あなたの持っているスキルはこの仕事に対してきちんとマッチしていますか?それとも、より合致している別な仕事があると思いますか?
- 最高のパフォーマンスのためにどのようなことがモチベーションとなりますか?
- 残業は大丈夫ですか?夜勤は?休日出勤は?
- どのようにしてあなたがこの仕事で成功したと判断しますか?
- 転勤については大丈夫ですか?
- 自分の興味関心より、企業のそれを優先できますか?
- あなたのマネジメントスタイルを教えてください
- 仕事の失敗からどんなことを学びましたか?
- 死角はありますか?
- あなたがこの仕事の面接官だった場合、候補者のどういったところを重視しますか?
- あなたはこの仕事が自分にとって簡単すぎる、易しすぎると思いますか?
- 業界での経験不足/未経験をどう補う予定ですか?
- 上司にどんなことを望みますか?
- 争いごとの仲介などした経験があれば教えてください
- プロジェクトにチーム単位で挑む祭、どのポジションを望みますか?
- あなたの労働倫理を教えてください/労働に対しての価値観を教えてください
- プロとして最大の失敗や落胆はなんですか?
- 仕事をしていて最も楽しかったことを教えてください
- 何か質問はありますか?
Q1. あなたのことを教えてください/自己PRをしてください
A1. 面接で最もよく聞かれる質問です。短い定型文を頭の中に用意しておき、スムーズに回答しましょう。ただし、練習してきたように聞こえないよう注意してください。また、特に指定がない場合、ここでは仕事に関連させて話すことが重要です。今回受ける仕事と関連づけて、どんなことをしてきたのか、どんな仕事をこれまでにしてきたのかなどを話すと良いです。その際、過去の事柄から話し、直近の出来事までを時系列順に話しましょう。
Q2. なぜ転職/退職したのですか?
A2. どんな状況であれ、必ずポジティブに聞こえるように話してください。上司や同僚、会社との問題について話したり、悪く言ったりすれば、面接官からはあなたが一番醜く映るからです。退職理由はポジティブな理由を、例えば何かに挑戦するチャンスだった、人生の転機と感じた、など笑顔で話すようにしましょう。背後にあるネガティブな理由を悟られないように注意してください。
Q3. この業界でどんな経験を持っていますか?
A3. 面接を受けている仕事に関係させ、可能な限り詳しく話しましょう。詳細に話すほどの経験がない場合、できるだけ近い分野の話をして、関係ないことは絶対に話さないようにしてください。
Q4. 自分の評価はどのようなものですか?/自分を成功者だと評価していますか?
A4. 常に答えはイエスとその説明です。目標を設けており、そのいくつは達成し、残りは順調に達成中だ、など伝えると良いでしょう。
Q5. 同僚からの評価を教えてください/あなたはどんな人だと言われますか?
A5. 同僚からの言葉を一つか二つ、用意しておきましょう。具体的な内容でも、簡単な人こでも大丈夫です。「ABC株式会社で働いていた頃は、「私ほど仕事熱心な人は見たことがない」と渡辺さんに言われていました」。これは渡辺さん自身がその場で面接官に伝えているのと同じくらいの影響力があります。
Q6. 弊社について知っていることを教えてください
A6. 企業研究をしていかなければ答えられない質問です。知っておくと便利な情報は、企業の過去の業績とそこから推測されるこれから目指すゴール、企業が現在抱える問題、それに企業の主要人物(重役や営業成績の高い社員など)です。
Q7. (この一年で)どのような自己投資や勉強をして自分の価値を高めてきましたか?
A7. 仕事に関連するアクティビティを伝えてください。ポジティブな自己投資に繋がるならば、内容は問われません。簡潔に伝えられるよう、準備を整えておきましょう。
Q8. 他に受けているところはありますか?
A8. 正直に答えても問題はないですが、あまり時間をかけるべき質問ではありません。さっと答えて流し、今受けている仕事に対しての質問に集中してください。それ以外の質問はただの時間稼ぎとすら思っても大丈夫です。
Q9. なぜ弊社で働きたいと思ったのですか?
A9. 熟考が必要な質問なので、しっかりと事前に企業研究を行う必要があります。誠意を伝えるよう心がけましょう。キャリア形成のゴールと関連づけて答えても良いかもしれません。
Q10. 弊社の社員の中に知り合いはいますか?
A10. 会社で親族を働かせる際のルールなどに注意してください。友人のことを訪ねているように聞こえても、回答は慎重に。友人について話す際にも、その内容が重要だったり、その人の紹介で入社するのでなければ「いない」と答えてしまっても大丈夫です。
Q11. 給与はどれくらいを想定していますか?
A11. 返答すれば、どんな手を打っても負けてしまうゲームのような、意地悪な質問です。絶対に答えずに、代わりに「難しい質問ですね。この仕事はどれくらいの給与を予定していますか?」などと聞き返し、向こうに答えてもらうようにしましょう。大体の場合答えてくれるはずです。もし回答が得られない場合は、「仕事の内容にもよります」などと返して情報を得たのち、やや大きめの幅でいくらからいくらまで想定していると答えましょう。
Q12. 協調性はありますか?/あなたはチームプレイヤーですか?
A12. 当然ながら、協調性の高いチームプレイヤーですよね。それを示す例も用意しておいてください。個人よりもチームとしての方がよく動けるということを示す例が良いでしょう。事実を説明するような口調で話し、自慢にならないように気をつけてください。
Q13. 採用された場合、どれくらいの期間弊社で働けると思いますか?
A13. 具体的に答えるのはよくないです。「可能な限り働き続けたいです」「私がきちんと給与に見合った働きをしている限りは雇用を続けて欲しいです」などと答えるのがベストでしょう。
Q14. 誰かを解雇したことはありますか?その時はどういった心境でしたか?
A14. 解雇を楽しんだり、簡単に社員をクビにしていたように聞こえないよう、気をつけてください。当然、それがすべきことなら解雇もしなければなりません。個人と企業とを天秤にかけた際、企業を守ることを選びますという姿勢を見せましょう。また、解雇は左遷や減給などの他の処分とは違うことにも注意してください。
Q15. 仕事に対するあなたの哲学を教えてください
A15. 仕事に対しての長い哲学思想や、その哲学に対する説明を求められているわけではありません。「仕事をする、与えられた職務を全うしようとしようという気持ちはありますか?」「あります」。これが質問の真意と、面接官が求めている答えです。企業に対して利益を生み出しそうな、短くポジティブな答えが求められているのです。
Q16. 仕事を辞めても生きていけるだけのお金が今すぐ渡されたら、あなたは仕事を辞めますか?
A16. 正直に答えて大丈夫です。ですがその後、「しかし仕事を辞めても大丈夫なほどの金額がないので、それならば自分がやりたいと思っているこの仕事をしたいです」などと付け加えておきましょう。辞めたいと思っていなければ「辞めたい」と答える必要はありません。
Q17. ポジション/役職の変更を命じられたことはありますか?
A17. ここでもまた正直に答えましょう。ただし、させられたことがあるのならその内容については短く、企業や関わった人々について悪く言わないように気をつけてください。
Q18. あなたが弊社でどう優秀な資産(人材、戦力)になるか説明してください
A18. あなたが待ち焦がれていた質問です。自分の長所を説明し、かつそれが企業にどう利益をもたらすのかをじっくりと話すことができるからです。きちんと考えておきましょう。
Q19. なぜあなたは弊社があなたを雇うべきだと考えますか?
A19. あなたの価値が、企業が必要としている条件とどう合致しているかを説明しましょう。絶対に他の候補者と自分を比較して良く見せようとしないでください。
Q20. 過去あなたがした提案や助言などについて教えてください
A20. 何か一つ用意しておきましょう。当然ながら、受け入れられ、その結果が成功だった提案や助言が良いです。面接を受けている仕事に即している内容ならば尚更良いです。
Q21. 同僚について、ストレスに感じることはなんですか?/同僚のどんなところにイライラしますか?
A21. この質問は罠です。よく考えるそぶりを見せてから、何も浮かばなかったように振る舞うことが鍵です。さらに「誰とでもうまくやっていける」ということを伝える短い一言を添えられれば最高です。
Q22. あなたの一番の長所を教えてください
A22. 計画性、課題解決スキル、プレッシャーに負けないところ、プロジェクトにしっかり取り組むことができる集中力、持っているスキル、リーダーシップ、明るく前向きな性格など、どんな点でも長所と言えましょう。
Q23. 理想の仕事について教えてください
A23. 具体的なことを言うのは避けましょう。この仕事が理想の仕事です、と言えば、評価受けられません。違う職種を言っても、当然ながら採用担当者はあなたが満足せず、いずれ離れてしまうだろうと言う疑念を抱きます。「職場環境が良く、同じ社員とも仲良く、仕事で企業に貢献できて、毎日仕事に向かうのが楽しみで仕方ないような仕事」などと抽象的に伝えるようにしてください。
Q24. どうしてこの仕事について、成功を収めることができると思っていますか?
A24. スキルや経験、興味を含めた理由を複数あげて答えましょう。
Q25. どんなことを仕事に求めますか?
A25. 理想の仕事(Q23)と答えの考え方は同じです。
Q26. どんな人とは働きたくないですか?
A26. 詳細に答えてはいけない質問です。と言うのも、始めたら終わりがなく、細かい点まで指摘すればただのわがままな人に見られるからです。同僚のどこにストレスを感じるか、と同じ答え方をしましょう。
Q27. 仕事とお金、どちらが大事ですか?
A27. お金は大事ですが、それ以上に仕事が大事です。これ以上の答えはありません。
Q28. 前の上司はあなたの長所がどんな点だと言うと思いますか?
A28. 答えは星の数ほどあります。忠誠心、エネルギー、ポジティブさ、リーダーシップ、協調性、専門性、率先する性格、辛抱強さ、仕事熱心さ、独創性、問題解決力……。
Q29. 上司との間にあった問題ついて教えてください
A29. 面接における最大のトラップです。上司の悪口をいくかを調べるための質問で、面接官の思惑通りに答えてしまえばそれだけで採用の可能性は一気に落ちるでしょう。ポジティブに、上司との問題などないように振舞ってください。
Q30. 仕事で期待はずれだったり、嫌だったことはありますか?
A30. 詳細に話したり、ネガティブな内容は避けましょう。次のような話が答えとしてあげられます:与えられた仕事が簡単なものばかりでやりがいがなかった、左遷や減給を受けた、あなたがより責任のある仕事に就けるチャンスを会社が逃してしまった、など。
Q31. プレッシャーのかかる環境下での仕事ぶりはどうですか?
A31. ある種のプレッシャーの下ではより良いパフォーマンスを発揮すると答えるのは良いかもしれません。その際、どのようなプレッシャーの中でどういった働きをしたのか、面接を受けている仕事に関連させて話をしましょう。
Q32. あなたの持っているスキルはこの仕事に対してきちんとマッチしていますか?それとも、より合致している別な仕事があると思いますか?
A32. おそらくこの仕事に対して合致しているでしょう。面接官に「もしかしてこの仕事よりこの人にあっている仕事があるんじゃないだろうか」と思わせないようにしてください。
Q33. 最高のパフォーマンスのためにどのようなことがモチベーションとなりますか?
A33. 非常に個人的であなたにしか答えられない質問です。ただ、答え方として良い例もあります。「挑戦的な仕事」「達成感」「認知(承認や賞賛など)」です。
Q34. 残業は大丈夫ですか?夜勤は?休日出勤は?
A34. 答え方はあなた次第ですが、必ず正直に答えてください。
Q35. どのようにしてあなたがこの仕事で成功したと判断しますか?
A35. いくつか回答方法があります。「高めの目標を定めてそれを達成する」「出す結果がそれである」「聖公会中は上司が判断し、私はそれにならう」
Q36. 転勤については大丈夫ですか?
A36. これに関しては事前に家族と相談し、答えをきっちり決めておいてください。面接官に良い印象を与えるためだけにイエスというのは絶対に避けるべきです。それによって将来的に発生する問題の方が、仕事を得られないことよりも大きいリスクになる可能性があるからです。この質問には常に正直に答えるようにしてください。
Q37. 自分の興味関心より、企業のそれを優先できますか?
A37. 忠誠心と仕事に対する熱意を測る、とてもわかりやすい質問です。あなたの心情や、裏に隠れた哲学的意図などの難しいことはさておき、動揺することなく「はい」と答える以外の正解はありません。
Q38. あなたのマネジメントスタイルを教えてください
A38. 具体的なスタイルを「こうです」と伝えてしまうのはやめましょう。代わりに「シチュエーションに合わせて変わります」など、自分が状況に合わせて柔軟に対応できることをアピールするのが得策です。
Q39. 仕事の失敗からどんなことを学びましたか?
A39. きちんと答えられなければ評価には繋がらない質問です。大きすぎる失敗でも、得るものがない失敗でもいけません。大惨事にならなかった程度の、何かを学んだ失敗を伝えまhそう。学んだことの例を同時に出すと話が混乱してしまうので、ここでは控えて、どんなことを学んだのか、だけを話すようにしてください。
Q40. 死角はありますか?
A40. 罠です。自分の死角を知っていれば、それはもう死角(弱点)ではありません。自分で「ここかな?」と思うようなところまた、伝えてはいけません。それこそ面接官が面接を通して見つけるものであり、あなたが「多分これです」と渡すものではありません。
Q41. あなたがこの仕事の面接官だった場合、候補者のどういったところを重視しますか?
A41. 仕事で必要な、かつあなたが持っている適性を言うようにしましょう。
Q42. あなたはこの仕事が自分にとって簡単すぎる、易しすぎると思っていますか?
A42. 実態がどうであろうと、この仕事が一番自分の能力に見合っていることを伝えましょう。
Q43. 業界での経験不足/未経験をどう補う予定ですか?
A43. 経験があるならそれをまず伝えてください。次に、仕事熱心で仕事の覚えが早いと言うことを(それが本当なら)アピールしましょう。
Q44. 上司にどんなこと望みますか?
A44. 自然かつポジティブに答えましょう。大丈夫な答えとしては「知性的」「面白い/ユーモラス」「平等」「部下に信頼されている」「常に挑戦的」などです。上司という生き物は自分でこれらのものを持っていると考えるからです。
Q45. 争いごとの仲介などした経験があれば教えてください
A45. 具体的な内容問題を選んで話してください。またその際、問題そのものではなく、どうやって(どんなテクニックを使って)問題を解決したのかについて話すことを意識してください。
Q46. プロジェクトにチーム単位で挑む際、どのポジションを望みますか?
A46. 正直に答えてください。いくつかのポジションに興味があれば、それも伝えましょう。
Q47. あなたの労働倫理を教えてください/労働に対しての価値観を教えてください
A47. 企業の利益につながるような内容にしましょう。仕事を成し遂げる強い意思を持ち一生懸命に仕事に励みながらも、それを楽しむことを忘れない、などが良いです。
Q48. プロとして最大の失敗や落胆はなんですか?
A48. 自分の管轄の外にあった、どうしようもなかったことをあげてください。それに対してどう受け止めたのか、ネガティブな表現を避けて伝えましょう。
Q49. 仕事をしていて最も楽しかったことを教えてください
A49. 企業のために何かを達成した時のことを話すと良いです。
Q50. 何か質問はありますか?
A50. 質問は必ず用意しておいてください。自分がどう企業に対して利益になるのかを明確にする質問などが望まれます。「一人前になるまでどれくらいかかりますか?」「どんなプロジェクトに関わることができるようになりますか?」など良いです。
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