
採用業務、と一口に言っても、その実態は様々です。急に人が抜けて、早くこの欠員を埋めなければいけない状況もあれば、企業の拡大に伴い、新設されたポジションにベストな人材を導入する必要がある場合もあります。今回はそんな採用業務において、あなたに最も合致するソリューションは何か、とりわけ私たちFocusCoreがどうお力添えできるかを簡潔にまとめてみました。まずは次のフローチャートをご確認ください。

フローチャートであなたに必要なソリューションを確認できたら、ぜひその項目を読んでみてください。もちろん、全部読んでいただいて、その中から自分に必要そうなものを選ぶのも構いません。
Solution A: 契約・派遣雇用ソリューション
しばらく埋まっていないポジションをすぐにでも埋めなければいけない、もしくはそうしろと指示が下ったのならば、今のあなたに必要なのは契約社員を採用すること、もしくは派遣社員を導入することです。どちらも長期の解決とはいきませんが、即効性が高く、費用対効果も大きい解決策です。
欠員をすぐに補充するためには、探している人材の条件を緩和し、候補者が何ができるのか、スキルの部分でのみ採用の意思決定をする必要があります。そして、スキルだけに特化させると、契約・派遣社員の中には例えば「ブランクがあるけど成果を見る限りは必要な仕事をこなしてくれそう」「年齢が少し高すぎるけど経験とスキルはしっかりと持ってそう」など、通常の採用ならば面接までプロセスを進めるのが難しいながら、確かな実力を持った候補者も多くいます。
これら契約・派遣雇用ソリューションを活用し、まずは欠けてしまったポジションの穴を補充し、改めて腰を据えて理想の正社員を探す、ということも可能になります。
Solution B: マーケット・マッピング
すぐに埋めなければならないポジションはなくとも、市場が提供できる人材プールは常に見ておきたいもの。突然の退職、事業拡大など、いつ新しい人材が必要になるかはわかりません。そのための準備として、信頼できる市場調査、マーケット・マッピングは非常に重要です。
自社で賄うことができればそれに越したことはありませんが、特に専門性が高かったり、馴染みのないポジションは残念ながらそうでない場合が多いです。例えば、NASDAQ上場企業で働いていた、FMCG企業での経験を持つ、ネイティブな英語が話せる財務責任者 (Head of Finance) が必要になった場合、すぐに見つけられますか? 飲食料品業界のプロフェッショナルなバイリンガル(可能ならばトリリンガル)の製造ゼネラルマネージャーはどうでしょう? 九州・茨城・神奈川など、東京以外でのエリアでの製造企業で働いた経験のある人材は? そういったニッチすぎる需要に応えられる人物がいるか、事前に調査できるのがマーケット・マッピングです。
こうしたマーケット・マッピングで得られたデータは、いざ採用の際にも正確な業務内容やオファー、条件などを洗い出すのに効果的です。
Solution C: リテインド・サーチ
しばらく欠員があるそのポジションが埋まらない理由が、そのポジションの持つあまりのニッチさにあるのならば、必要なのはリテインド・サーチ(独占捜索)です。これは採用企業と人材紹介企業が独占契約を結び、そのプロジェクト期間中はそのポジションに対してフルコミットを行うものです。初期費用を支払うため、やや高額にはなりがちですが、その分メリットも多く、
- 常に候補者を探してコンタクトを取ってくれる専属チーム
- 高給なポジションに対する支払いの分割
- 定期的に行われるミーティングによる近況報告
- 人材紹介だけでなく、業務内容の選定、採用プロセスの見直し、候補者とのコミュニケーションなど、その他必要となる業務でのサポート
必要としている採用条件が譲れないながらも厳しいものである場合や、通常の人材紹介(コンティンジェンシー・サーチ)では「難しすぎて対応できない」と言われた経験があるのなら、リテインド・サーチは非常に有用です。
弊社のリテインド・サーチであるエグゼクティブサーチ・ソリューションでは、リテインド・サーチに加えてマーケット・マッピングも同時に行うため、もしハイクラス、ニッチ、条件過多、業務エリアによる募集の難しいポジションや、非公開のポジションに悩んでいたら、ぜひご相談ください。
Solution D: コンティンジェンシー・サーチ (通常の人材紹介)
もし募集しているポジションのレベルがそこまで高いものでない、ニッチでもなく、長期欠員でもなければ、コンティンジェンシー・サーチ(従来の人材紹介)が最適解です。中途採用や一般職、新卒・第二新卒の採用でもこの方法がベストと言えます。
例えば、総務のマネジメントを行うコントローラーが必要なら、契約・派遣社員の雇用はチーム内において長期での関係性構築が難しいため、理想的ではありません。必要事項の伝達などでも、その人の任期終了ごとに新しい人材への教育や研修が必要になってくるため、経済的に見ても打撃となります。それならば最初から正社員を雇用する方が、コスト・研修両方の側面から見ても合理的です。
マーケット・マッピングも目的が違うため、有用な手段ではありません。ここで探しているのはレアな人材ではないし、ならばレベルの高い候補者が市場にいるはずです。もしマーケット・マッピングを考慮するほどに苦戦しているのだとしたら、募集要項や採用プロセスの見直しが必要なのかもしれません。
もちろん、リテインド・サーチもあなたが今探しているソリューションではありません。リテインド・サーチは、CFOのような、企業に強い影響力を与えるポジションに就くトップタレントを探すのに最適なツールですが、一般的な業務内容の人材を見つけるための手段とは言えないのです。リテインド・サーチを通して最高の候補者を見つけたとしても、給与の低さから内定を辞退したり、より魅力的なポジションが現れた際にはそちらに移ってしまう可能性が高いです。もしも求職している候補者プールよりも良い人材を探しているのなら、研修などを行う前提で新卒採用などを考えてみるのも良いかもしれません。
もし一般的なポジションでも(もちろんそうでなくとも)、バイリンガル人材の採用に悩んでいたら、ぜひ弊社にご相談ください。ともに解決策を見つけられたら、と思っています。
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