ファイナンスを超えて:「ビジネスリーダー」獲得への挑戦

2026年5月11日

家庭用電化製品のグローバルリーダーであるSharkNinja(シャークニンジャ)は、強烈なイノベーションと、「Move Fast, Break Things(迅速に動き、既成概念を打ち破る)」というスローガンに象徴される、非常にエネルギッシュな企業文化で知られています。

FocusCoreは2023年1月以来、同社日本法人と強固なパートナーシップを築いており、シニアFP&A、コンシューマー・インサイト、マーケティング、HRなどの主要ポジションで採用を成功させてきました。この積み重ねられた信頼が、2025年に発生した「スピード」と「戦略的コンサルティング」の両方を要する極めて重要なエグゼクティブ・サーチの舞台を整えることとなりました。

課題:進行中に変化した役割定義と、高まる要求水準

当初、このプロジェクトは「FP&A責任者(Head of FP&A)」のサーチとしてスタートしました。他社での一般採用(コンティンジェンシー・サーチ)の試みが難航した後、SharkNinjaはFocusCoreに対し、専任かつ専門性の高いリテインド・サーチを依頼されました。

しかし、プロセスの中盤で状況が劇的に変化します。選考が最終段階に入った頃、APAC社長は、現在の会社のニーズに対して「Head of FP&A」という肩書きでは不十分であると判断し、役割を「ファイナンス・ディレクター」へと格上げしたのです。

求められたのは、「ファイナンスという専門性を持ちつつも、それ自体が独立した一人のビジネスリーダーであること」という極めて具体的な要件でした。大手トップ企業から、スピード感があり、リスクを厭わず、既存事業を守りながらも成長資金を捻出できるシニア人材を確保するという、非常に難易度の高いピボット(方針転換)が求められたのです。

アプローチと手法:自律的なプロジェクト推進

FocusCoreは、これまでの信頼関係を最大限に活かし、ステークホルダーが多忙を極める超高速な環境下で、高い自律性を持ってプロジェクトを遂行しました。定例の週次ミーティングを待つのではなく、メールによる簡潔かつ的確なアップデートを随時行い、プロセスを独断で前進させる「信頼されるパートナー」として機能しました。

解決策と実施:広範なマッピングと徹底した選別

高まったシニア層への要求に応えるため、FocusCoreは包括的な市場戦略を実行しました。

  • 市場全体をマッピングし、271名の候補者を特定・スクリーニング。
  • その中から厳選した11名をクライアントに紹介。うち8名を面接プロセスへ進める。

結果とインパクト

最終的に、極めて優秀な人材の採用に成功しました。しかし、「FP&A」から「ファイナンス・ディレクター」への役割変更に伴い、報酬面での期待値に大きな乖離が生じるという新たな課題も発生しました。FocusCoreは、クライアントと候補者双方の期待値を繊細にマネジメントし、双方が納得できる合意点を見出すための調整に奔走。その結果、迅速にオファー受諾へと結びつけ、スムーズな入社を実現しました。

教訓

  • ノイズを切り裂く力:変化の速い企業環境において、エグゼクティブ・サーチ・パートナーの真の価値は、混乱の中でも本質を見抜き、「ノイズを切り裂いて」前進する力にあります。
  • 柔軟な方針転換:堅実なサーチ手法と既存の信頼関係があれば、サーチの途中で要件が大きく変わっても、市場の相場観を適切に助言しながら、トップクラスのビジネスリーダーを確保することが可能です。

エグゼクティブサーチのための戦略的パートナーシップ

弊社はエグゼクティブサーチへの深い理解と日本市場に対する豊富な専門知識によって、クライアントとの最適な形での業務提携を行っています。