皆さんはネットワーキングイベントに参加したことはありますか? 企業によっては、参加することを業務の一環とされている場合もあるかもしれません。ネットワーキングイベントとは、共通の業界、業務内容を持つ人たちが集まり、交流や意見交換を行うイベントのことです。展示会などもネットワーキングイベントの一種と呼べるかもしれませんね。今回はそんなネットワーキングイベントに行ったら、何をすればいいのか、何をしたらイベント自体を有意義なものにできるのか、そもそもなぜわざわざ行くのか、などについてお話ししていこうと思います。
ではそもそもの、なぜ行くべきなのか、という話からしましょう。業務後や休日に行われることが多いネットワーキングイベント、探せば平日の日中に行われることもあるかもしれませんが、多くは業務時間外だと思います。申請すれば分かりませんが、残業手当などもつきづらいと思います。しかし、ネットワーキングイベントは自分の時間を削ってでも行く価値があるのです。
平たく言えば、ネットワーキングイベントのキモは人脈構築と意見交換にあります。競合他社に所属する人たちと肩を並べておしゃべりできる機会などあまりありませんから、そういった人たちと繋がりを作り、仕事に関して考え方を交わすだけでも多くの学びがありますが、もっと具体的なメリットを考えましょう。
他社、ということは、あなたが会社で行う業務やプロジェクトとは全然違うことが行われている可能性が高いです。そこで、仕事の苦労や面白い部分、今できていないけど何がしたいかなどを話してみましょう。相手がそれをしていたら儲け物です。どうやってそれを実行まで進めたか、どんな評価基準を設けているかなどを聞くことで、自分の会社にも組み込みやすくなります。
何をしているか、どうやってそこまで持っていったかなど、調べても知ることが難しい情報を直に聞けるのがネットワーキングイベントの大きな強みです。
人脈の部分で言えば、同じ仕事をしていても全然違う業界の人と繋がれる可能性があります。弊社は転職コンサルタントですが、私の仕事はマーケティングです。マーケティング系の人たちが集まるネットワーキングイベントに参加すれば、例えば全然違うメーカーやサービスの会社と繋がることができ、そこから新しいプロジェクトが芽吹く可能性もあります。
ネットワーキングイベントはこの通りメリットの大きいものですが、同時にハードルも高くあります。そもそも「知らない人たちの輪の中に飛び込んでいく」というそのこと自体が勇気を必要とします。中に入ってみると意外とグループが形成されていて、自分だけポツンと取り残される、なんてこともあるかもしれません。そこで大事なのは、孤立しないことと、会話フックを用意することです。
孤立しないためにできることは大きく二つ。自分から輪の中に飛び込んでいくか、自分が輪を作るかです。すでに形成されたグループの輪に飛び込んでいくのはとても難しいですが、すぐにたくさんの人と繋がることができるのでメリットも大きいです。これをする場合は、ガチガチに固まっていない、踏み込んでいけそうな感じで完全な輪を構成していないグループを狙うことが重要になります。ちょうど、Cの字の切れ目に飛び込んでいく感じですね。閉じられたOの形になっていたら、あまり踏み込みづらいです。
一方で自分から輪を作ることは、イニシアチブを握りやすい方法です。まず間違いなく孤立しているのはあなただけではありません。同じようにポツンと一人で途方に暮れているかもしれない人を見つけて、声をかけてしまいましょう。これで二人になりました。二人になれば、また別な一人を誘うことはそれほど難しくありません。こうしてグループを作ってしまえばあとは会話に任せるだけです。もちろん、最初の一言を用意していく必要はありますが。私がよく使う会話フックは「初めて参加したんですけど心細くて」「このイベント、どうやって知りましたか?」「普段英語でこの話してるので、日本語で仕事の話できて楽しいです」の三つです。名刺も必ず交換するので、それを見て会話のきっかけを掴んでもいいですね。
以上がネットワーキングイベントのメリットと攻略法です。ごくごく簡単にでしたし、ネットワーキングイベントの楽しさに関しては全くといっていいほど触れていません。想像している以上に楽しいものですので、ぜひ勇気を出して踏み込んでみてください。おすすめは業務時間後に開催されるもので、飲食が提供されるものです。開催概要に必ず記載されてるので、しっかり読んでください。
もちろん、弊社が開催するイベントもありますので、その時はぜひご参加ください。情報はLinkedInで発信しているほか、弊社メールマガジンなどでも随時掲載しています。
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